栃木県日光市にある「イタリア大使館別荘記念公園」の観光レポートです。
施設の基本情報はページの下部にあります。
【こんな人におススメ】
◆明治・大正時代の外国人に愛された日光を知りたい
◆イタリア大使の生活の様子を垣間見てみたい
◆中禅寺湖を眺めながらほっと一息つきたい
イタリア大使館別荘記念公園の口コミ評価:Google 4.2点/5.0点
最終更新日:2022/1/29
訪問日:2020/6・2014/5
[スポンサーリンク]
【イタリア大使館の別荘で中禅寺湖を眺める】
中禅寺湖畔のおススメ観光スポットの一つ、旧イタリア大使館別荘跡地に総杉造の建物が復元された「イタリア大使館別荘記念公園」に行ってきました。
建物好きな方は「田母沢御用邸記念公園」と並ぶ必見の建物。
建物好きな方でなくとも、ヨーロッパの雰囲気の中、中禅寺湖を眺めるには絶好のスポットです。
中禅寺湖畔は明治から昭和初期にかけて、ヨーロッパ諸国の外交官の避暑地として賑わっていましたので各国の大使館があります。
イギリス人は湖水地方を思い出し、イタリア人はコモ湖を思い出す。
中禅寺湖にはそんな雰囲気があったのでしょうか。
現在でも、フランス・ベルギー大使館別荘は健在です。
場所は、いろは坂を降りて中禅寺湖を左に曲がり、立木観音方面へ10分ほど山道を走ると看板が出てきます。
周辺は自然公園で駐車場はないので、無料の「歌ヶ浜駐車場」に停めて15分くらい歩きます。
※近くにあるのは車いすや障がい者専用です。
立木観音前にある歌ヶ浜駐車場
中禅寺湖の遊覧船営業期間中であれば、別荘前で下船することもできます。
途中、根元から3本に分かれている親子杉がありました。
男体山・女峰山・太郎山をご神体とした三本杉は日光二荒山神社の御神木にもなっているので、
日光ではよくある木なのかな。
2014年に来た時にはまだ英国大使館別荘跡は工事中でしたが、無事、2016年7月にオープン。
建物は英国から日光市に無償で譲渡されました。もう、日光に別荘の必要はないというのは寂しいですが。
昭和50年代ですが、中禅寺湖周辺に軍服を着た外国人が結構歩いていた記憶があります。
英国大使館から少し先にイタリア大使館があります。
別荘前に来ました。
こちらの中禅寺湖の目の前にあるのが本邸。
チョコレートのパッケージのような、杉の皮を使った濃淡のある建物がとても印象的です。
2014年当時の入館料は無料でしたが、現在はイタリア大使館だけの場合は200円、英国大使館も一緒に回る場合は共通券300円になります。
入口から入ってすぐ右側にある応接間と執務机。
このソファーは座って記念撮影もできます。
デスク
室内は石の暖炉とソファーを見るとヨーロッパの家庭にあるような雰囲気ですが、壁から天井まで全て杉の皮でモザイク模様に装飾されていて、神社やお寺にインスパイヤされた和室のよう。和と洋がうまく調和したデザイン。
こんな温泉宿があったらいいなぁ。
中央には大きなソファー。
1階は60畳くらいの続き間になっています。
チェスがインテリアの一部に溶け込んでいるところはヨーロッパって感じです。
その奥には食器もセットされたダイニングテーブル。
湖側から
壁にはイタリアのお酒が置いてありました。
1階の廊下にはソファがたくさん並んでいて、中禅寺湖を眺める絶景ポイントになっています。
カフェのドリンクは持ち込めませんが、ぼーっと眺めているととても癒される景色です。
ここからの眺めがごちそうだと言ってリピートする方も多いです。
窓の外の景色
正面には日光白根山が見えます。
右奥には男体山が見えますが、外のデッキに出ないと部屋からは見えません。
ベルギー大使館は現役で稼働しているということで、記念にポストカードが置いてありました。
【イタリア大使館別荘記念公園 2階はプライベート空間】
続いて二階へ
階段も杉の皮で統一されています。
二階の左の部屋は来賓用ベッドルーム
中央には家具と歴代イタリア大使の写真
こちらにもずらっと。
実は、この記事の写真をまとめていた翌日、東京文化会館のオペラ会場で当時の駐日イタリア大使夫妻を見かけました。
何というシンクロニシティ(^^♪
ムーティ指揮、ローマ歌劇場の「ナブッコ」だったと思いますが、その数か月後にあわや解散の危機のニュースが流れて二度ビックリ。
話を戻しまして・・・。
窓からの眺め
右奥は大使家族のベッドルーム。
実際のファブリックはこれと同じだったのかはわかりませんが、全体的にこじんまりとした別荘で、家庭的な雰囲気が漂っています。
【中禅寺湖のほとりへ】
別荘からデッキを下りて湖のほとりまで行くことができます。
湖畔のデッキから見た本邸
外観も素敵でした。
すぐそばでフライフィッシングをしている釣り人
建物好きはもちろんなのですが、そうでなくとも、やっぱりこの独特の静けさは何度訪れても癖になるスポットです。
【併設のカフェ】
1階ダイニングの奥のドアを開けると喫茶室があります。
メニューはコーヒー350円~
カプチーノを飲みながら湖をぼーっと眺める。
普段は温泉、神社と日程を詰め込んで回ることが多いですが、ノープランでこういうひと時があると意外と印象に残るんですよね。
イタリア関連グッズのお土産品も売っています。
【敷地内の建物はすべて杉造りで統一】
裏庭にある建物は「国際避暑地歴史館」
中は撮影禁止でしたが、日光の国際外交の資料が展示されています。
以前、日光市内の「金谷ホテル」に訪問した際だったか、面白いエピソードが書いてありました。
いろは坂には「馬返し」と言われるほど山越えが大変な難所があります。
昔は馬もしくは時代劇のように籠に人を乗せて人力で移動していたそうで、今でいう3Kの職業ですね。
そんな駕籠舁きが(参考写真)外国の高官を乗せて往復する際、握り飯しと貧相なおかずしか食べないでこんな山道を???
とかわいそうに思い、牛肉をふるまったそうです。
ところが、そのうち力が出なくてへたってしまい、やっぱり日本人のエネルギー源はお米なのか!というお話でした。
おしまい(^_^)
別荘の建物に合わせてトイレも杉の皮でできている徹底ぶりでした。
【イタリア大使館別荘記念館の感想】
中禅寺湖周辺ではメジャーな観光スポットですが、観光バスで乗り付ける以外、徒歩15分以上歩かなければならないので、こういう場所が好きな人がやってきます。
コロナ禍もあって、最近はとても落ち着いていて静かで癒される雰囲気でした。
中禅寺湖を眺めながら飲むコーヒーは最高です♪
雰囲気が良い ★★★★ 4.4
インスタ映えする! ★★★★ 4.4
コスパ ★★★★ 4.3
接客サービス ★★★★ 4.0
アクセス ★★★ 3.8
総合 ★★★★ 4.18
また行きたくなる基準点4.0点/5.0点
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
【イタリア大使館別荘記念公園】基本情報
いたりあたいしかんべっそう きねんこうえん
住所:〒321-1661 栃木県日光市中宮祠2482
TEL:0288-55-0880(日光記念博物館)
公式サイト
【営業時間・定休日】
営業時間
4月
9:00~16:00
5月~11月10日
9:00~17:00
11月11日~11月30日
9:00~16:00
入館料
大人(高校生以上)通常料金200円、英国大使館共通券 300円
小人(4才~中学生)通常料金100円、英国大使館共通券150円
休館日
5月~11月
無休
4月
月曜日(祝日の場合、翌日以降に振り替え)
アクセス
◆車
東北道「宇都宮IC」~日光宇都宮道路「清滝IC」~いろは坂経由、宇都宮から約50分。
県営歌ヶ浜駐車場(無料)に駐車し、徒歩約15分。
ドラぷら
◆電車
東武バスでJR日光駅発、東武日光駅経由「中禅寺温泉・湯元温泉行き」で「中禅寺温泉」下車、徒歩約35分。
※歌ヶ浜行き運行期間(4月1日~11月30日)は「遊覧船・立木観音」下車徒歩約10分。
※半月山行き運行期間(5月15日~11月11日)は「イタリア・英国大使館記念公園」下車徒歩約5分。
Yahoo!路線情報
東武バス時刻表
◆高速バス
楽天トラベル高速バス予約
地図
【イタリアを思いながら飲みたいスパークリングワイン】
【超限定】第3弾 うきうき日曜日究極辛口スパークリング6本セット同梱可!2セットご購入で送料無料&代引き手数料無料 日曜セット【after0608】 SSspecial03mar13_food
【イタリア大使館別荘記念公園 周辺の関連記事】
@中禅寺湖周辺のグルメ&観光スポット
◆中禅寺湖入口 鮨くろさき
◆中禅寺金谷ホテル コーヒーハウス ユーコン 百年ライスカレー
◆中禅寺湖1周55分 遊覧船クルーズ
◆日光市内 霧降の滝を見下ろす山のレストラン
◆日光市内 東照宮裏 西洋料理 明治の館
@中禅寺湖周辺の湯めぐり
◆中禅寺湖畔 ザ・リッツカールトン日光(旧日光レークサイドホテル) 日帰り入浴
◆中禅寺湖畔 星野リゾート「界 日光」宿泊
◆中禅寺湖畔 中禅寺金谷ホテル「空ぶろ」 日帰り入浴
◆光徳温泉 日光アストリアホテル 日帰り入浴
◆奥日光湯元温泉 森のホテル 宿泊
◆奥日光湯元温泉 湯元板屋 日帰り入浴
◆奥日光湯元温泉 湯守釜屋 日帰り入浴
◆奥日光湯元温泉 おおるり山荘 日帰り入浴
◆奥日光湯元温泉 湯の家 日帰り入浴
◆奥日光湯元温泉 休暇村日光湯元 日帰り入浴
◆奥日光湯元温泉 スパビレッジカマヤ 日帰り入浴
◆奥日光湯元温泉 スパビレッジカマヤ別館 湯恵山荘 宿泊
◆奥日光湯元温泉 輪王寺別院 温泉寺 日帰り入浴
[スポンサーリンク]
【都道府県別のグルメ・観光スポットを探す】
秘湯巡り&神社巡りのついでにグルメ・観光スポットを探すなら「諸国放浪 みちくさ日記」