【北海道】室内マイナス7度!極寒用シュラフで眠る”アイスロッジ”宿泊体験 [しかりべつ湖コタン ] ★★★★★

北海道鹿追町の然別湖で毎年冬に開催される「しかりべつ湖コタン アイスロッジ」の宿泊レポートです。

2023年度は1月28日から3月12日まで開催予定です(アイスロッジは2月末頃まで)。

施設の基本情報はページの下部にあります。

【アイスロッジではどんなことをするの?】

◆氷結した湖の上に立てられた氷のロッジの中で一晩過ごす
◆外はマイナス30度でもロッジの中は外より断然暖かい!?
◆みの虫のように3重の極寒用寝袋に包まって寝る
◆ロッジの中にトイレはなく3~4分歩く
◆寒くて我慢できなければホテル風水の部屋に逃げ込める
◆料金はホテル風水1泊2食付で13,250円~

しかりべつ湖コタンの口コミ評価:Google 4.3点/5.0点

最終更新日:2023/1/29
訪問日:2020/1


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【極寒の湖上に一人きり!?シュラフで寝るアイスロッジ体験】

◆「アイスロッジ宿泊体験」とは

「アイスロッジ宿泊体験」は、氷結した湖の上にあるドーム型の氷の建物(イグルー)の中で、登山用の寝袋(シュラフ)に包まって一晩過ごす体験です。

毎年冬に開催される「しかりべつ湖コタン」のイベントのうち、「氷上露天風呂」に次ぐ大イベントといえます(ハードさではNo.1!)。

「しかりべつ湖コタン」のイベントは1月下旬~3月下旬までですが、「アイスロッジ」の営業は1月下旬から2月末までとなっています。

数年前までは3月末までだったそうですが、年々温暖化の影響なのか、3月上旬になると気温上昇でイグルーが溶け始めて危険なので、期間が短縮されたそうです。

◆「アイスロッジ宿泊体験」の申し込み方法

「アイスロッジ宿泊体験」は、湖畔にある「ホテル風水」の1泊2食付宿泊プランとセットになっています。

一般の宿泊プランとは異なり、「ホテル風水」の公式サイトからの予約又は電話予約のみとなっています。

料金はホテルの代金込みで1人あたり¥13,250~¥15,450でした(2020年当時)。

1部屋あたりの定員は3名まで。

今回は1人旅で申込みましたが、15,000円でした。

一人でも空いていれば可能だそうです。イベントが集中する2月は満室になっていることが多いですが、1月中ならば比較的予約が取りやすく、私が訪問したのも1月末でした。

⇒「ホテル風水」の宿泊レポはこちら

◆「アイスロッジ宿泊体験」の手順

「ホテル風水」にチェックイン後、夕方までに主催する「然別湖ネイチャーセンター」でレクチャーを受け、寝袋(シュラフ)と灯り(ランタン)を借ります。

健康に問題がないか自己申告し、免責書類にサインします。

寝袋は使うまでホテルのフロントで預かってもらいます。

夜になったらトイレを済ませた後、寝袋を持ってアイスロッジに向かいます。

レクチャーを受けた通り寝袋に包まり、朝までロッジの中で眠ります。

コタンは夜10時になると消灯になり、湖は真っ暗になります。

【他のお客さんはキャンセル!ひとりぼっちのアイスロッジ体験】

昼間の「しかりべつ湖コタン」会場。

アイスロッジは午後6時まで見学のために開放されています。

アイスロッジは奥の方、露天風呂の近くにあります。

トイレのある湖畔からは徒歩3~4分かかります(吹雪いているともっとかかります)。

夕方、ネイチャーセンター閉まる前にレクチャーを受けに行きます。

青い袋はシュラフ。

◆シュラフで一晩過ごすためのポイント

  • 使うまではホテルの館内でシュラフを温めておく
  • 着るときは首元から空気が入らないようしっかりシュラフをかぶる
  • シュラフの中は暑すぎないよう長袖Tシャツくらいで良い(汗をかくと後が寒い)
  • アイスロッジ内は湿気が多いので、凍らないよう脱いだ衣類は袋に入れる(又はシュラフの中で温めておいた方が着替えの時に寒くない)
  • 寝る前に温泉に入ると、温まった後に急激に体が冷えるので時間をあけた方が良い
  • 寒くなったら無理をせずにホテルに帰る
  • もう一度チャレンジする場合に備え、寝袋はロッジに放置せずにホテルに持ち帰り、シュラフを温め、温泉に入って体も温めてから戻ってくる

シュラフの使い方を聞いた後は、実際にアイスロッジまで行って説明を受けます。

【意気揚々とアイスロッジへ!】

アイスロッジは1月末の段階で2棟あったのですが、もう1組のお客さんは現場に来る前にキャンセルになったということで、夜は私一人きりで湖上で寝ることになりました。

ホテルで夕食を済ませ、午後8時からアイスコンサートを見学し、一旦ホテルに戻って支度を調えてから午後9時前にアイスロッジに向かいました。

夜のしかりべつ湖コタン。

アイスロッジの前付近からホテル風水方面を撮影。

夜9時頃になるとすでに外気はマイナス18度になっていました。最低気温はマイナス20度くらい(日の出前)。

かまくらのように丸い建物がアイスロッジ。

開村時には2つだったアイスロッジも、チャペルも建設される2月中旬には4つに増えます。それでも、半年以上前から満室になってしまうくらい人気です。

空いていた方のアイスロッジ。

結局、もう1組のお客さんは現地にすら到着せず(何があったのか)。

前々日も3人のうち1人が現地に着いた途端、寒すぎて無理だと中にも入らず、帰ったそうです。お金は前払いしてあったのに(^_^;)

そんな話を聞くと、どんだけハードルが高いんだよとビビり気味に。

空いていた部屋は中央の氷のテーブルを囲むように3つのベッドがありました。

そして私が宿泊したのはこちら。

入口には「KEEP OUT」(立入禁止)のバリケード。

室内が冷えないように数時間前にネイチャーセンターのスタッフが扉を閉めておいてくれました。

扉は木でできていて、中から鍵が掛かるようになっています。

こちらの部屋は横に3つベッドが並んだ状態になっています。

室内はマイナス7度で、ちょっと寒い本州のスキー場くらいの温度でしょうか。でも、然別湖基準の感覚に慣れると、外よりも10度以上暖かいと言われると、確かにほんわか暖かいような錯覚に陥ります(笑)

氷のベッド台の上にはウレタンのマットレス、その上にシーツが敷いてありました。

柔らかくて寝心地は良さそうです。

◆使用したシュラフは三重のマミー型

借りたシュラフは三重になっています。

シュラフはみの虫のように頭まですっぽりかぶる「マミー型」。

内側から1枚目の青い生地は極薄ジャージ素材でシーツの役目をします。

頭までかぶり、息ができる程度に顔の一部だけを出して、首元の紐をぎゅっと締めます。

2枚目のオレンジの生地は厚手のダウンジャケットのように中綿が入っています。同じく、頭まですっぽりかぶります。

3枚目のグリーンの生地はシュラフのカバーです。

着用し終えたらこんな風に横たわって寝ます。

鼻の下から口元だけ出している状態になり、体は全く寒くありません。

呼吸をすると顔の周りが湿気ぽくなるので、少々息苦しいですが。

でも、健康な方ならば(夜間頻尿でなければ)、朝まで問題なく眠れると思います。

夜9時半頃になったらスタッフの方が外から「消灯します。」と声をかけてきたので寝る準備に入りました。本当は夜10時が消灯ですが、その前に湖から誰も居なくなったのでしょう。

消灯後の湖の上は星空が綺麗に見えるそうですが、シュラフに入ったら着脱が面倒なので出られません(^^)

湖の表面は50~60cmの氷に覆われているので、人がいようがロッジが建っていようがびくともしないのですが、氷は1枚板ではないため横になっていると時々地響きのような音が聞こえます。

あぁ~今、この真っ暗な氷の湖の上に自分しかいないのか、等と感慨にふけりながらシュラフの中でTwitterをやったりしていました。

アイスロッジは湖の真ん中あたりにあるのですが、なんと、ドコモの4Gの電波が入るのです!

ただ、極寒状態ではバッテリーの減りが異様に早いので、緊急事態に備えて余力を残しておきました。

◆やはり懸念していたトイレがネックに!

ベッドに横たわってウトウトし始めて1時間半~2時間ほど経過。

突然、無性にトイレに行きたくなって目が覚めてしまいました(>_<)

病み上がりのため、家でもレム睡眠になるサイクルで夜中に3~4回トイレに行くのですが、水分を控えていてもやっぱりダメでした。

トイレまで寒い中を歩くので、念のため携帯トイレを3つ持ってきたのですが、一旦シュラフを脱がなければならないならトイレに歩いて行った方が早い!

そして、シュラフを脱いでみたら・・・。

体から出た湿気のせいでシュラフはみるみる冷え、表面が凍っているかのように!この中に再び入る気力は沸きませんでした(>_<)

病み上がりで通院中の身なので無理はせずに撤退です。

死にそうな顔でホテルに戻ると、フロントのスタッフも「あぁ、やっぱり。」という顔をされました。脱落率が高いみたいです。

戻ったホテルの部屋は22度の設定で暖房がガンガン効いていました。

ここに来たらもうマイナス20度の世界には戻れません(>_<)

 

【アイスロッジ体験の動画】

昼間に下見、ネイチャーセンターでレクチャーを受ける、夜のアイスロッジの順に編集しています。

YouTubeアプリを立ち上げるとコメント欄にチャプターのリンクがあります。

【アイスロッジの感想】

シュラフ自体はとても暖かくて快適なので、トイレさえ我慢できれば朝までぐっすりできそうな気がします。

一人よりも二人、三人の方が心強いですね。

途中で棄権してしまいましたが、災害時の良い訓練にはなったような気はします^^

ロッジに宿泊できる期間は実質1か月程度です。人気があってすぐに満室になってしまいますので、冬が近づいたら予約はお早めに。

面白い! ★★★★ 4.5

雰囲気が良い/レア度! ★★★★ 4.7

インスタ映えする! ★★★★ 4.3

コスパ ★★★★ 4.2

サービス ★★★★ 4.7

また行きたい! ★★★★ 4.5

総合  ★★★★ 4.48

また行きたくなる基準点4.0点/5.0点


*ブログの内容は掲載時の情報です。

基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。


【しかりべつ湖コタン実行委員会】基本情報

しかりべつここたん じっこういいんかい

住所:〒081-0344 北海道河東郡鹿追町北瓜幕無番地
TEL:0156-69-8181(ネイチャーセンター)
公式サイト

【営業時間・定休日】

営業期間:1月下旬~2月末頃まで
営業時間:20:00頃~翌朝
定休日:悪天候の場合

アクセス

帯広市内から:西5号通り~道道75号線~国道241号線~道道214号線(川西芽室音更線)~道道54号線~道道274号線~道道85号線(パールスカイライン)経由、市内から57キロ1時間5分。
*冬季はスタッドレス+4WD推奨
*糠平温泉方面から道道85号線は冬季通行止めとなります。
ドラぷら
札幌駅からJR特急スーパーおおぞら・釧路行で「新得駅」下車、拓殖バス新得・鹿追・然別線で「然別湖畔温泉」下車、すぐ。
新千歳空港駅からJR快速エアポート・札幌行で「南千歳」下車、JR特急スーパーおおぞら・釧路行に乗換「新得駅」下車、拓殖バス新得・鹿追・然別線で「然別湖畔温泉」下車、すぐ。
帯広駅から:帯広バスターミナルから拓殖バス新得・鹿追・然別線で「然別湖畔温泉」下車、すぐ。
*しかりべつ湖コタン開催期間中は、帯広駅BTより7:52、11:00、14:50、16:00発の4便あり。
Yahoo!路線情報北海道拓殖バス時刻表
しかりべつ湖コタン期間バス時刻表
◆高速バス
楽天トラベル高速バス予約

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投稿者: 足のつぼ

みちくさの途中にこそ新たな発見がある!そんなことを気付かされながら全国の秘湯巡り&神社仏閣巡りをしています。旅の途中に立ち寄った美味しいお店、興味深かった観光スポット等はスピンオフとしてこのブログに掲載しています。 秘湯巡りのブログは⇒こちら。神社仏閣めぐりのブログは⇒こちら

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