栃木県日光市にある「中禅寺湖遊覧船」の観光レポートです。
乗船場の基本情報はページの下部にあります。
【こんな人におススメ】
◆遊覧船が好き
◆陸からは見えない場所から中禅寺湖を眺めたい
◆中禅寺湖の名所の写真を撮りたい
船の駅中禅寺の口コミ評価:Google4.0点/5.0点
最終更新日:2020/11/9
訪問日:2020/8
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【晴れた日におススメ!観光名所前で乗り降りも自由!中禅寺湖クルーズ】
中禅寺湖では、大型の遊覧船と、小型のクルーズ船、白鳥型の足漕ぎボート、釣り用のエンジン付きボート(要船舶免許)、手漕ぎボートがあります。
手っ取り早く中禅寺湖を1周するなら、大型の遊覧船が最も安くておススメです。
中禅寺湖の名所について日本語と英語でアナウンスがありますし、船内の座席で窓越しに見るも良し、デッキで風を感じながら見るのも良しです。
また、名所近くにある4か所の波止場で乗り降りすることもできます。
今回は始発となる「船の駅中禅寺」のお隣の「ホテル湖上苑」に宿泊した翌日、天気が良かったので遊覧船に乗ってみることにしました。
始発・終点の「船の駅 中禅寺」
1階はヤマザキショップがあるので、飲食物はここで調達できます。
切符売り場は地下1階
運行コース
運行期間は例年、4月中旬~11月末頃までです。
当然ですが、悪天候の場合には運休となります。
定期便料金表
定期便は4か所停船します。
単純に始発から終点まで1周する場合には大人1,400円、子供700円です。
中禅寺湖周辺に宿泊している場合には、宿で前売り券を購入すると280円安くなります。
ホテルで購入した前売りチケット1,400円が1,120円でした。
船内にもトイレはありますが、先に済ませておきます。
乗船10分くらい前になるとゲートが開きます。
乗船開始
この日は左に「けごん」右に「男体」が停船していましたが、乗船したのは「男体」です。
1階の船内は3人掛けの長椅子が4列ありましたが、コロナ対策のため中央は使用されていませんでした。
こちらは2階のデッキ。
景色は圧倒的にデッキの方が見晴らしがよいです!
中央に箱のような椅子、船体の周りには体重を掛けられる手すりがあるだけでした。
天候にも寄りますが、この日はベタなぎで船体もほとんど揺れなかったので、デッキで写真を撮りながらでも船酔いすることはありませんでした。
ただ、風が強いですので、動画を取る時に風の音が入ってしまいアナウンスが良く聞こえなくなるかもしれません。
【中禅寺湖の見どころ】
船が出発すると名所の手前でアナウンスが始まります。
◆男体山
標高2,486m
中禅寺湖の標高が1,269mなので、標高差はおよそ1,200mです。
男体山は日本百名山の一つです。
単一の都道府県内にある山としては、関東一の標高を誇ります(県境に接している山を含む場合には、1位日光白根山2,577 m、2位浅間山2,568 mになります)。
男体山は火山でできたカルデラ湖、中禅寺湖を見下ろす位置にあります。
華厳の滝は中禅寺湖の水が落下しているのですね。
男体山の山頂には「二荒山神社奥宮」があります。
中禅寺湖畔にある「二荒山神社中宮祠」の本殿の奥に登山道があります。
「男体山」は円錐形の美しい形から「日光富士」と呼ばれたり、別名「二荒山」、「黒髪山」と呼ばれることもあります。
裏側に回ると噴火した時の様子が分かる岩地が見えます。
気象庁によると、最後に確認された噴火は約7,000年前のマグマ水蒸気噴火だそうです。
少し先に進むと見える赤い屋根は「中禅寺ボートハウス」です。
戦後まもなくアメリカのボートハウスに倣い、中禅寺金谷ホテルが建設したものです。
現在は栃木県の所有になっていると思いますが、ベルギーの船も展示されていて、無料で見学できます。
◆菖蒲ヶ浜
2つ目の波止場、菖蒲ヶ浜に到着しました。
菖蒲ヶ浜の由来は、栃木県の「二荒山」の神と、群馬県の「赤城山」の神が戦場ヶ原で戦いを繰り広げた後、「勝負」がついたのがこの浜辺だったことから名づけられました。
いつの間にか「勝負」が花の「菖蒲」になったと言われています。
菖蒲ヶ浜の広い浜辺
キャンプ場になっています(テント場・バンガローあり)。
以前はマスの養殖場があったと思いますが、現在は「魚と森の観察園」があります。
◆千手ヶ浜(せんじゅがはま)
定期便コースでは通りませんが、菖蒲ヶ浜の先にも白い砂浜があります。
ここまで人が来ることはまれなので、子供の頃はよくここで泳いでいた記憶があります(真夏でも水は20度あるかどうか、かなり冷たいです。現在は湖全域が遊泳禁止のようですが。)。
◆上野島(こうずしま)
上野島は中禅寺湖で唯一の島です。
日光を開山した勝道上人のお骨が納められています。
その後、徳川家康公の相談役として信任も厚く、日光山輪王寺の門跡に就任した天海大僧正のお骨も納められました。
余談ですが、子供の頃、よくボート釣りに来た頃、この上野島の近くが最も水深があり、転覆した釣り船の主は上がってこない人も多いのだと聞きました。
それが本当かは分かりませんが、一番深いところは163mあるそうです。
◆八丁出島(はっちょうでじま)
ポスターにもなっている半島のように突き出たところです。
この写真を撮っている場所から少しレンズを上に向けると男体山もカメラに収めることができ、紅葉の写真を撮るには絶好のポイントになっています。
子供の頃の魚釣りの記憶では、今日はボウズで帰れないという時に夕方の八丁出島周辺で釣り糸を垂らせば釣れる可能性が高いと聞きました。
◆大使館別荘記念公園
この桟橋から徒歩圏内に「イタリア大使館別荘記念公園」と「英国大使館別荘記念公園」があります。
各々見学する場合は200円ずつ、まとめて見学する場合には300円、遊覧船とセットのプランもあります。
「イタリア大使館別荘記念公園」は1階に大使の執務室と応接間、ダイニングが展示され、2階には大使と家族のベッドルームがあります。
1階には湖を眺めながら美味しいコーヒーが飲めるカフェもあります。
「英国大使館別荘記念公園」の方は、公務のための建物という色合いが強い展示品になっています。
2階には金谷ホテルが運営するスコーンと紅茶をいただけるティールームがあります(テーブルの横にエリザベス女王の写真が立てかけてあり、より英国気分を味わえます^^)。
明治から昭和初期にかけて当時の人たちが別荘で食べていた料理の再現があったりしたら面白いと思うのですが。ついでに当時の衣装で仮装したり。金谷ホテルでそういう企画をやってくれないかなと思ったり。
こちらはまだ現役で稼働している「ベルギー大使館別荘」です。
この少し右側に木々で隠れてしまっていますが現役の「フランス大使館別荘」もあります。
子供の頃の記憶では入口には「別荘」ではなく「領事館」と書かれていて、軍服の外国人が出入りしていたと思うのですが、いつの間にか自国の観光客も減って「領事館」の役目は終わったのでしょうか。
◆歌ヶ浜(うたがはま)
4つ目の波止場は「歌ヶ浜」です。
奥には木々に隠れて「立木観音堂」も見えます。
「立木観音堂」には、勝道上人が植えられたままの桂の木に手斧で彫ってできた高さ6m、手の数42本という千手観音像が祀られています。
「歌ヶ浜」は中禅寺湖で一番大きな公営の無料駐車場があり、民宿の多いエリアです。
この波止場のすぐ前に「おかじん」という民宿兼食堂兼船のレンタルのお店があり、釣りではとてもお世話になりました。
遊覧船ではなく小型のクルーザーで中禅寺湖を1周したい場合にも受け付けているはずです。料金はだいたい12,000円くらい。
◆湖畔の高級ホテル
歌ヶ浜を過ぎると、中禅寺湖畔では最も高いホテルと次に高いホテル!?が並んで見えます。
エメラルドグリーンの屋根は宮大工建築の総工費うん億円という某旅館を買い取ってリノベした「星野リゾート界日光」です。
建設当時はキンキラキンで賛否両論ありました。
スワンボートの奥に見える建物は2020年8月にオープンした「ザ・リッツカールトン日光」です。
それまでは東武系列の「日光レークサイドホテル」があったのですが、建替えられました。
温泉付きのリッツカールトンは全国初だそうです。
◆終点 船の駅中禅寺湖に到着
景色を楽しみながらあっという間に戻ってきてしまいました。
小学校の遠足以来だと思いますが、こういうベタな観光も意外と楽しいですね!
【中禅寺湖クルーズの動画】
【中禅寺湖クルーズの感想】
美味しい/面白い! ★★★★ 4.0
雰囲気が良い/レア度! ★★★★ 4.5
インスタ映えする! ★★★★ 4.5
コスパ ★★★★ 4.5
また行きたい! ★★★★ 4.5
総合 ★★★★ 4.4
また行きたくなる基準点4.0点/5.0点
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
【中禅寺湖クルージング(船の駅中禅寺)】基本情報
ちゅうぜんじこ くるーじんぐ(ふねのえき ちゅうぜんじ)
住所:〒321-1661 栃木県日光市中宮祠2478-21
TEL:0288-55-0360
公式サイト
【営業時間・定休日】
定期便運行期間:4月中旬~11月末
営業時間:9:00~17:00
定休日:無休(悪天候時は運休あり)
アクセス
◆車
県営湖畔第1・2駐車場から徒歩約3分。
ドラぷら
◆電車
JR日光駅又は東武日光駅から東武バスで中禅寺湖・湯元行に乗車「船の駅中禅寺」下車、すぐ。
Yahoo!路線情報
東武日光バス時刻表
◆高速バス
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地図
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